「ほんとうのやさしさ」
先日、テレビを見ていたら、ある女性タレントが「やっぱり人間に一番大切なのは、やさしさだと思います。」としみじみ話していた。そのタレントは、激しい恋をして結ばれ、母となり、そして別れ、今、娘とともに必死に生きてきてそれに気がついたという。確かに人生のある時期に来ると人間のやさしさの重大さに気がつくものです。
何もかもが思い通りになり、過保護に生きている間は、この人間の本当のやさしさに気付かないどころか、それをないがしろにしたり、馬鹿にしてしまうことさえありますが、多くの苦しみに出会うと、本当にやさしい人と出会った時、その優しさの価値の大きさに涙が出るほど感動するものです。ほんとうにやさしい人は、むしろとても日常的で、他人にその存在すら気がつかせない事があります。
僕は時々、人間の本当のやさしさについて考えることがあります。人に媚びて、お世辞を言ったり、褒めたりすることは決して本当のやさしさではありません。本当にやさしい人… それは、本当は強い人だと思います。本当の強さです。
もし、自分が弱虫で、自己防衛心が強かったり、人に頼って生きていたら、他人に対して優しくなれないからです。
本当のやさしさは、どんな時も、その人の心のゆとりから生まれてくるものだと思います。どんな時でも、心のゆとりを失わない。その為には、本当の強さを身につけなければならないのです。時々、やさしさと弱さを勘違いする人がいます。弱々しい人が必ずしもやさしい人とは限らないのです。自分の中の弱さを乗り越え、どんな時にも心のゆとりを失わずに思いやりを持って生きてゆく。それが本当の強さです。僕自身、仕事のハードスケジュールなどで、精神的に追い込まれた時など、他人に対する思いやりをふと失いかける時があります。それは、自分の心と体の弱さですね。どんな状況の中でも元気で笑顔で生きて行ける強い心と体を作っていきたいと心からそう思っています。
来年はいよいよ40周年。益々ハードスケジュールの日々が続くと思います。自分の弱さとの戦いの日々に挑戦し、ステージでほんとうのやさしさを届けられる歌い手に成長していきたいと思います。
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