第四十四回「山中湖合宿」

 いよいよ、B-DASHの初アルバム「○-マル-」が6月にリリースされる事になり、そのレコーディングのために3月1日から18日まで、山中湖スタジオで合宿に出かけました。ゆうた、タナマン、アラセ、そしてイマニシ。それから、ミキサーのパッチさんです。すばらしい画期的なサウンドが生まれる胸騒ぎがします。山中湖に出かける前にゆうたが言った言葉は「パパ、頼みがあるんだ。僕の部屋の植物に水をやっておいてね。それから、気温が寒くなり過ぎないようにできたら見ておいて。植物はデリケートだから、かわいそう。頼むね。」でした。最近、ゆうたは生命に興味があるらしく自分自身で小さな植物をたくさん買ってきて大切に育てているのです。それこそ、一鉢100円や200円のものから、1000円くらいの鉢で決して高価なものではありません。大切に育てると植物が嬉しそうに芽を出したりするのが、わかるそうです。時々、いい音楽を聞かせてあげると言ってはCDをかけているそうです。動物や小鳥に命があって、感情に反応するのはよくわかりますが、今のゆうたにとっては植物でさえも「心」があるという事に気がつきはじめているようなのです。もちろん、植物は何も表現しませんが、毎日毎日の成長の中でそれを見つけているようです。ゆうたの音楽の原点には大自然の存在があるようです。山中湖を散歩したりレコーディングをしたり、きっと素敵な毎日だったと思います。18日に帰宅と思っていたら、一昨日、ひょっこり帰ってきてしまいました。すばらしい日々で予定の半分で全22曲をレコーディング終了してしまったそうです。さすがプロ。レコード会社も喜びそうです。その分、ノリノリの毎日だったと思います。昨日、仮録音を聞きましたが、鳥肌が立つほどの出来栄で本気でついにBeatlesを越える音楽が日本から世界に生まれるかもしれないと思ったほどです。親バカに思われるかもしれないけど、B-DASHファンの人なら信じてもらえると思います。21世紀はアジアの時代といわれていますが、そのアジアの時代を作るのがひょっとしたらB-DASHかも...なんて思ってしまうほどの力作です。

 ボーカルの最終録音は自宅のスタジオでやりたいという事で、連日ボーカルのレコーディングを自分のスタジオでやっていますが、すごい迫力の毎日。生まれながらのアーティストのすごさを感じます。本当の意味でのB-DASH、ゆうたの音楽はこれからですが、親の自分も一緒に楽しい気持ちで毎日を過ごしています。

 

 


………禁無断転載………